背中に現れる肌悩みの症例
背中のしこりと、背中にきびはできる原因が違います。
まず背中にできやすいしこりは、粉瘤(ふんりゅう)と脂肪腫(しぼうしゅ)の2種類です。
どちらも良性の腫瘍です。
粉瘤は垢などの老廃物が、背中の皮膚内側に溜まることでできます。
背中は体毛が濃い場所なのでできやすいです。
脂肪腫は遺伝、外傷、ストレスなどが原因となってできることが多いです。
しこりは、皮下組織や筋肉組織のこわばりを指します。
これに対して、背中にきびは毛穴が詰まることが原因でできます。
毛穴のなかには皮脂腺があり、ここから皮脂が分泌されます。
なんらかの原因で皮脂が溜まって毛穴を塞いでしまうと、なかで皮脂が塊になり、白にきびになります。
さらにこれが進行すると、背中のきびの原因であるマラセチアというカビの一種が繁殖して悪さを始めます。
マラセチアが毛穴の中で暴れまわるため、そこが炎症になることで背中にきびが生じます。
組織のこわばりか、毛穴の中で起きている炎症なのか、というところが最大の違いです。
対処法も違いますので、原因からはっきりさせることが大切だと言えるでしょう。